サンライズ出雲の旅

昔から憧れていた寝台特急の旅をようやく叶えることができた。

今まで長期休暇の旅行先で何度か候補に挙がっていた山陰地方だが、行くのならやっぱり寝台特急でと思っていた。

今年のGWは特に予定もなかったので、ダメもとで旅行会社に予約を入れたのが3か月前。旅行会社のお姉さんの話によると、週末やGWなどのチケットはなかなか取りずらいらしい。そんな中、比較的取りやすいのは部屋数も多いシングル個室とのことなのでそれでお願いすることにした。JRのチケットの予約は1か月前からとのことなので、とりあえずホテルだけ予約してもらい、期待しないで3月末を待つことに。

出発予定日の1か月前、旅行会社から予約がとれたとの一報をもらい、帰りの電車も予約するから予定をおしえてほしいといわれ、それ以降の日程など全く考えていなかったため、急遽、山陰地方の観光地などを調べ、旅行の計画を立てることに。

 

当日は夕飯と風呂は自宅で済ませ、22時24分横浜で乗車。

もっと乗車する人が多いのかと思いきやホームで待っている人が少ないのでちょっと意外だった。東海道本線のホームから出発。

列車がホームに入ってくると、ちょっとわくわく。存在感のある電車。

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部屋は13号車の29番、2階建ての2階部分。13号車は1階に14室?、2階に9室?

部屋の広さは想定内、でも天井は意外と高く、自然に立っても頭が閊えることはなかった。2階は天窓になっていて、仰向けになると夜空を見ることができる。

ちょうど満月の夜できれいな月が輝いていた。

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階段で2階に、廊下の両脇に部屋があり、扉を開けるとすぐにベッドが。

荷物の置き場所は意外とせまく、中型くらいのスーツケースを縦に置くことができるくらいの広さ。浴衣と毛布1枚、枕が付いていた。

とりあえずホームで買ってきたビールで乾杯し、一人旅を満喫。心地よい酔いと列車の揺れですぐに眠りに落ちる。でも横になってみると意外と振動が大きく、すぐに目が覚める。そのあとウトウトを繰り返し、気が付いたら夜が明けていた。

 

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6時30分頃に岡山駅に到着。ここで出雲行きと瀬戸行の車両を切り離すため約5分間停車。前日に予約しておいた駅弁をホームで受け取り、ついでに切り離し作業をみていた。外に出ている人は意外と少なく駅弁も10人くらいがとりにきていただけだった。

列車は満室と案内があったけど本当に?と疑いたくなる。

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切り離し作業を見ていたらとなりの20歳前後の女性が涙を流していたのにびっくり。

自分は何も感じることがなく、こんなに感受性の強い人は人生が楽しいだろうなと思いつつ、何度かチラ見。

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               岡山で買った栗おこわ弁当 それなりの味

 

ここから先は山陽本線を離れ、米子へ。山の中の線路なので、結構、揺れる。

3時間後に米子へ到着。あっという間の寝台列車の旅だった。もう少し寝れるのかと思っていたが、あまり眠れず疲れが取れないですっきりしない。年には勝てない。

この後、レンタカーを借りて、境港の鬼太郎ロードへ。

天気も良く多くの人が訪れていた。こういったキャラクタで町おこしができるのかと、考案した人に感心。

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境港は紅づわいガニの水揚げが日本一とのこと、ランチにはカニ料理をと思い、海鮮料理のお店へ。メニューを見ていたら、近海でとれた魚で太平洋側ではあまり見かけない”のどくろ”なども入っている海鮮丼に目が留まり、それを注文。マグロの入っていない海鮮丼は初めて。それでも近海の魚が沢山はいっており十分満足。

その後、出雲大社

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出雲大社は縁結びが有名だが、八百万の神とのことで何でもOK。

出雲大社は観光地化されていてちょっと興ざめ、ウサギのキャラクタも可愛くなっていて、歴史の重みが薄らいだ。

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出雲大社から歩いて20分くらいの稲佐の浜弁天島に沈む夕日。

稲佐の浜は、神無月(出雲では神在月というらしい)に全国の八百万の神々を迎える浜とのこと。夕日百選にも入っている浜。ここで夕日を取っていたら近所のおじいさんが寄ってきて今日は天気が良くなくて夕日が映えないね~と。自分には十分、きれいな夕日だと思うんだけどと言ったら、以前、スマフォで撮った、海岸線に雲もなくきれいに太陽が沈んでいく夕日の写真を見せてくれた。こんな時もあるんだと驚きの写真だった。

この時期に夕日を撮るんだったらこっちがいいよと案内してくれて、その間にいろいろ話を聞かせてもらった。秋の空気がきれいな時がいいとか、弁天島にまつわる話などしてもらった。夕方にこの浜を散歩しているといつも神々に守られているような気になると、なんとも羨ましい限りだ。

 

翌日は、朝早くホテルを出発し鳥取砂丘へ。全国的に有名な観光地のわりには、ちょっと物足りなさが。砂丘がはるか彼方まで続いているかと思いきや意外とせまい。

寄らなくてもよかったか。時間もあるので砂の美術館へ。

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ここは迫力もあり一見の価値あり。

鳥取駅でレンタカーを乗り捨てて特急で姫路へ。

姫路城は以前から訪れたかった場所。さすが世界遺産

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この日はGWの中日の平日ということもあり、待たずに城内へ。

ひどいときは1時間待ちもあるとか。天守閣の最上階まで登って約1時間30分。

見どころ満載だった。

 

 この後、新幹線で帰路へ

あっという間の山陰の旅だった。もう訪れることはないだろう。